現在開催中の「フェルメール 光の王国展」について少し書く。
原画を超えた光の魔法とある。
どういうことかというと、フェルメールセンターデルフトより提供を受けた画像素材を最新デジタル技術によって再創作されたものだそうだ。それを「re-crate(リ・クリエイト)」と呼ぶ。
そもそも美術の世界において修復という作業があるが、これはあくまで現状(今現在)のものを、できるだけ自然に戻す(直す)。
当然、天然素材を用いて作られる塗料やカンバスは時間とともに劣化する。しかし、それは自然の理なのだ。ということが常識。
なので、今元時点で見る全ての絵画は色褪せ、本当の色ではない。
浮世絵などを見ると、少し茶色味がかかり、どれも薄い色で描かれているように思われがちだが、本当は凄く色鮮やかで華々しいほどに原色を使っている。日本人は元来、原色大好き派手派手なのだ。
話を戻すと、フェルメールの有名な真珠の耳飾りの女の子も本当はもっと鮮やかにブルーで真珠の耳飾りはキラーンって感じなのだ。
と、そんな話を聞けば誰でもその色鮮やかなフェルメールに出会いたいと思うはず。
しかし、そんな再創作は、美術界ではご法度中のご法度!!
じゃぁどうすんの??
それこそが今回の最新デジタル技術で駆使した、その名も「re-create」なのだ。
手掛けたのは大阪の絵画関係を取り扱う会社。
そこに今回の為に最新マシンを取り寄せ、現在の画像素材を取り込み、今の色から時代を遡った色味を推測し加工する。
さらにキャンバスも当時の時代背景をもとに素材を選び、当時の製法で制作。
で、それにプリントアウト。
額縁は日本最高峰の腕をもつ職人さんが手掛けたそうだ。
あと何といってもフェルメール全37作品を見れるという所がスゴイ
本物だったら、この37作品を見ようと思ったらどれほど世界の美術館を巡らなければいけないのか?考えただけでとんでもない金と時間が必要だ。それが一度に、神戸で見られるなんて!!
これはファンでなくても見る価値あり!!な訳だ。

これが、スゴイ特徴をとらえてて、そしてキレイ★
と、まぁそんな話はおいといて、「フェルメール光の王国展」。
期間はあと2か月ほどしかないので、気になった方はお早めに。
あっ、そういや場所はハーバーランドにあるビルなので、先日書いたUMIEとともに行くのもいいね。
「Johannes Vermeer / ヨハネス・フェルメール」wiki
0 件のコメント:
コメントを投稿